Yahoo!広告とは?実施するメリットとデメリット

 

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Yahoo広告

Yahoo広告とは、「検索連動型広告」と「ディスプレイ広告(バナー広告)」を提供するYahoo Japan社提供の運用型広告です。

それぞれYahoo社が品質を担保しているYahoo検索面とYahooディスプレイ面に掲載されるため、ブランディング面でのリスクは低いですしYahoo面特有の高年齢層の方にリーチしやすいのがメリットですが、広告管理の煩雑さやAI精度の低さがデメリットです。

Yahoo!広告とは?

まず、Yahoo!広告には「検索広告」と「ディスプレイ広告」があり、どちらも運用型広告になります。

「検索広告」とはいわゆるリスティング広告であり、Yahoo! JAPANで検索をした際に、ターゲットキーワードに基づき、検索結果画面に表示されるテキスト広告のことです。リスティング広告は、日本国内における検索サービスのシェアは、Google検索PC・スマートフォンともに約75%のシェアなのに対し、Yahoo!検索はPCですと約15%、スマートフォンでは約25%なのでGoogle検索に比べると検索ユーザーは多くありません。

一方、「ディスプレイ広告」とはYahoo! Display Network(YDN)とも呼ばれており、アドネットワーク広告の一種で、ウェブサイトやアプリ内の広告枠などに表示される画像、動画広告になります。ディスプレイ広告では、Yahoo!広告が保有しているデータに基づいたデータユーザーの興味関心や性別・年齢・地域などを選定しターゲットを設定することができる広告となります。

またYahoo!広告には審査面での特徴もございます。広告を入稿する後に審査に通さなければならないのはGoogle広告・Yahoo広告共通ですが、所要時間に関しましては、Google検索は機械的に審査をしているため24時間対応しており比較的すぐに通過するのに対し、Yahoo!検索広告では品質クオリティチェックの観点から、日本の営業日のみの対応となるため、審査を通すタイミングにもケアしなければなりません。公式見解では「3営業日前後」必要と記されています。

以上がYahoo!広告の概観となりますが、活用するメリットとデメリットを把握することにより、更に理解を深めていきましょう。

メリット1 - 掲載面の品質が高い

まず、広告が露出される掲載面についてです。

Yahoo広告、Google広告ともにアドネットワーク広告ですので、基本的にどこへ掲載されるかコントロールできないですが、自社の商品の広告を露出させるのであればなるべく信頼性のあるメディア等へ露出させたいですよね。この点が、Yahoo!広告を使用する最大のメリットと言えると思います。

ディスプレイではGoogleのディスプレイ広告は掲載の審査に比較的通りやすいというのもあり掲載枠は無数にあり、掲載面を除外していない限りゲームアプリや個人ブログに露出されたり、また最近ですとYouTubeのディスプレイ広告枠に掲載されることが多くあります。対して、Yahoo!広告の場合、掲載される広告枠はYahoo!JAPANの関連媒体は勿論、パートナーではAll Aboutやexcite、朝日新聞、教えて!goo、COOKPADなどオーソリティの高い面に掲載することができるため、ブランディング観点でマイナスに働くリスクが低く、安心して配信することができます。またYahoo!JAPANとYahoo!ニュース、その他Yahoo!JAPAN関連媒体だけに掲載させてたい場合は、配信先を絞ることも可能です。

検索広告ではYahoo!検索だけではなく、bing検索をはじめ、excite検索や@nifty検索、So-net検索などの検索結果に露出させることも可能です。Yahoo!検索と提携先のパフォーマンスレポートも作成することができますので、もし提携先のパフォーマンスが芳しくなければ、Yahoo!JAPAN検索だけにリスティング広告の配信を絞る、といった調整も可能です。

そういった権威性の高いメディアに掲載される広告であるため、Yahoo!JAPANでは、入稿されたすべての広告、キーワード、画像、動画、およびウェブサイトをシステムと目視で確認し、クオリティを担保しているため、冒頭でお伝えしました通り、Googleよりも審査に時間を要するのです。

メリット2 - 年齢層の高いユーザーへアプローチが可能

次に、アプローチが可能な年齢層についてですが、Googleでは20代~30代の割合が高いのに対し、Yahoo!JAPANのユーザーは40~60代のユーザーが多いという特色があり、中でも主婦層が特に多いというデータがあります。

ですので、例えば健康食品や、化粧品、アンチエイジング系の商品などはYahoo!広告の方が相性が良いかと存じます。実際に、ノンカフェインティーのお茶をGoogle検索で出稿しているものの、なかなか成果が出ない際に、Yahoo!検索へ出稿してみると成果が向上したケースもございます。ですので、ターゲットの年齢層が比較的高い場合、Google広告よりもYahoo!広告を検討すると良いでしょう。

以上がYahoo!広告の大きなメリット・特色と言えます。続いてデメリットについてお伝えしてまいります。

デメリット1 - 広告の管理が煩雑

Google広告では、Google検索広告とディスプレイ広告の管理画面が同じであるため、同じ画面で検索広告もディスプレイ広告も操作することができ、またレポートも合わせて確認することが可能です。一方で、2021年2月時点、Yahoo広告はYahoo!検索とディスプレイ広告にはそれぞれの管理画面があり、広告の入稿や入札単価の調整、クリエイティブの入稿作業を別タブで開いて行うなどの必要があり、管理画面を行き来しなければならずGoogle広告に比べるとひと手間かかるというデメリットがあります。

ただし、管理画面が分かれていることで、見やすい、あるいは別々に操作できるため作業を分業できるというメリットもありますので、使用する方によってはメリットになりうるポイントとも言えます。

さらに、予算管理の観点ですと、Google広告では検索広告とディスプレイ広告一緒に請求されるため、思いがけず検索広告で使い過ぎてしまったため、ディスプレイ広告配信用の予算が足りずパフォーマンスを最大化できない、といったことも起こり得ますが、Yahoo広告では検索とディスプレイ別々で予算を管理し請求も別々のため、Google広告のように検索だけで予算を使いすぎてしまうことはありません。その点においてYahoo広告には安心感があると言えるでしょう。

デメリット2 - AI自動学習機能の精度

Google広告ではアルゴリズムを開発している企業がAI大国アメリカのGoogle社ということもあるからか、検索広告、ディスプレイ広告ともに学習機能の精度が年々高まっています。昨今では広告を配信すればする程、学習用データのデータが蓄積されていき、最低限のチューニングでも配信効率が次第に改善されていくというケースが多々あります。

一方で、Yahoo!広告も同様に年々、学習機能が強化されてはいるものの、Googleと比べるとまだAIに頼れる部分が少ないため、手動でのチューニングが必要な部分が多く相対的に運用工数が必要というデメリットがあります。

まとめ

以上がYahoo!広告とそのメリットとデメリットについての解説となります。いかがでしたでしょうか。

内容を纏めますと、

1:Yahoo!広告には「検索広告」と「ディスプレイ広告」があり、どちらも運用型広告である

2:Yahoo!広告の掲載面は、Yahoo!関連媒体だけではなく、パートナー含め品質が高い

3:それ故に、広告入稿後の審査はGoogle広告に比べ時間を要する

4:利用ユーザーの性質上、年齢層の高いユーザーへのアプローチに適している

5:広告の管理画面が検索とディスプレイで分かれているため管理が煩雑だが、予算管理は分けてしやすい

6:AI自動学習機能の精度は現時点、Google広告に劣る

というところになります。商品のターゲットにもよりますが、Google広告やその他アドネットワーク、DSP広告などまずは併用し、効果を見て予算の配分を決めていくのが良いでしょう。

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